先日、クリムト展に行ってきました。
上記ツイート内の窓ガラス越しの《ユディトⅠ》の裏側に、撮影スポットが設置されているのが上手いなぁと感心しました。
建物の構造を上手く使って、展示会を内外両側から愉しめる仕組みになっているなと。
美術館の入り口に向かう時に撮影スポットは見えなくて、美術館を後にする際に自然と視界に入る仕組みになっています。人間の視野の角度をまるで知り尽くしたと言わんばかりの配置と、意識させずに2度も撮影の対象にしてしまうという構図に、思わず「おぉ〜」と声が漏れるほど。
私がみたグスタフ・クリムト
自由なおじさん。劇場装飾とか天井画とか、その時代特有の職業を感じる。特徴的な髪型と裸婦の絵。ジャポニズムの影響が現れた作品も。猫好き?なのかいっしょに写真に写っている。というかこの時代に既に写真機があったのか!深夜の森に浮かぶ鬼火?のような作品は、人々の心の模様を表しているのか。などなど。
今回、前情報は一切なく、もともと美術の知見もないので、先入観を持たずに音声ガイドも含めて楽しく過ごせました。
私自身の反省点は、メガネの矯正視力に懸念があったので2年前に作ったコンタクトをして行ったのはいいが、歩き疲れてからは目の筋力が弱っているのか焦点がボヤけるなど、不本意なことに。次回の展覧会には慣らし運転が必要なこと、また、当然ながら日曜日の鑑賞は人が多すぎてやめたほうがいいことを痛感しました。
クリムトの展覧会情報
クリムト展 ウィーンと日本 1900
2019/4/23〜7/10 東京都美術館
2019/7/23〜10/14 豊田市美術館
公式サイト:https://klimt2019.jp/
クリムトの作品と著作権
没後100年超となるクリムトの著作物は、パブリックドメインとなっており、作品の一部は下記のサイトなどから画像データで閲覧が可能です。
グスタフ・クリムト オーストリア 1862年 – 1918年 | BestWeb-Link
人生は戦いなり(黄金の騎士) | 愛知県美術館
画像データはいつでもじっくり時間をかけて何度もみれますし、展示物は画面上で表現できない臨場感あふれる展示方法(稲垣吾郎さんの音声ガイドもおススメ!)による品質の高い体験が得られます。
どちらか一方だけでも良いですが、どちらも体験すると2度美味しいかなと思います。2019年上半期オススメの展覧会です。
こちらは《ヘレーネ・クリムトの肖像》の模写から一部変化させたイラストです。