今回のお題は「お金」です。
毎日の生活に欠かせないもの。
いつもお財布に入っているもの。
ズバリ、Money(マネー)です。
でも、「お金」って一体何なのでしょうか?
あらためて聞かれると、なんと答えてよいのか言葉に詰まってしまいますね…。
今日はこの「お金」とは何かを知り、そして仮想通貨
目次
お金とはなにかを知る
突然ですが、世界的にみて最古の「お金」の形を知っていますか?
即答できる人は、お金に興味があるようですね。
今あなたのお財布に入っている「お金」はどんな姿をしていますか?
当然、日本のお札や小銭が入っていますよね。
間違いなく「貝殻」ではないでしょう(笑)。
歴史を辿ると「銅貨・銀貨・金貨」や「石・鉄」などが「お金」として使用されていたといわれています。
みなさんも実物を見たことはなくても、教科書やテレビで目にする機会がありますよね。
それぞれの出自については割愛しますが、この「お金」は時代によってその姿を変えています。
そもそも「お金」とは一体何なのでしょうか?
その正体を探っていきましょう。
お金の正体とは?
「お金」は100円玉などの「貨幣」と、1万円札などの「紙幣」に分けられますね。
紙幣は一旦横に置いておき、貨幣とはなにかについて、Wikipediaより引用します。
貨幣(かへい、英: money)とは、
・商品交換の際の媒介物で、価値尺度、流通手段、価値貯蔵の3機能を持つもののこと。
貨幣 – Wikipedia より
それぞれをわかりやすいように言い換えると、以下のとおりです。
・(お金は)保存できる(かんたんに壊れない)
・(お金は)商品の価値を図る物差しになる
もっとかみ砕いて説明すると、あなたの財布に入っている「お金(さらに具体的には100円玉や5円玉)」は、以下のようになります。
・お財布の中や貯金箱などに、何ヶ月・何年も保存できます。
・おにぎり1個の値段と、漫画本1冊の価値(値段)を比較できます。
仮想通貨とはなにかを知る
ビットコインを代表とする仮想通貨とは、一体何なのでしょうか?
その仕組みは暗号技術(ブロックチェーン技術)を応用したものと解説されるところが多いのですが、バーチャル上で展開される仮想通貨は仲介者を経由することなく、国を超えて利用者間で直接流通することができますので、先ほど説明した法定通貨とは似て非なるものです。
とは言っても拠り所がないと理解しにくいので、法治国家である日本のルール(法律)から読み解いてみましょう。
日本における仮想通貨の定義
2017年4月に法律(資金決済法)が改正されて、仮想通貨という存在が定義付けられました。
以下「電子政府の総合窓口(e-Gov)」より引用します。
資金決済に関する法律 第二条 5
この法律において「仮想通貨」とは、次に掲げるものをいう。
一 物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
二 不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
資金決済に関する法律 電子政府の総合窓口(e-Gov)より
これで「仮想通貨とは何か?」の答えになっているでしょうか?
おそらく、しっくりこないなぁと思う方が大勢いるでしょう。
ビットコインや
なぜなら技術革新により、今では考えもつかないようなことに利用されるかもしれません。いや、きっとそうなるでしょう。
その時は今の仮想通貨の定義とは全く別の概念になっているはずです。
ですので、(今のところは)電子的な財産、デジタルゴールドのようなものだとざっくり思っておきましょう。
またマイクロペイント(少額決済)の普及に一役買うなど期待されていますが、利用する人によって仮想通貨の形はそれぞれ別物にみえてしまうと、私は考えています。例えば「あなたにとってインターネットとは何ですか?」という質問のように。
お金と仮想通貨NEM
さて本題です。
仮想通貨は先ほどの「お金」のように使えるでしょうか?
それぞれの特徴や機能を比べてみます。
日本円(硬貨)と仮想通貨NEM の比較①
まずは貨幣が持つ3つの機能で比較してみます。
日本円(硬貨) | ||
---|---|---|
流通手段 (交換できるか?) |
日本国内で交換可能*1 | 日本国内に限らず、世界各国で交換可能 (但しNEMの価値を認める場合に限る) |
価値貯蔵 (保存できるか?) |
硬貨として財布や貯金箱に保管でき、また銀行などの口座に預け入れることも可能 | 管理台帳上のデータとして各個人や仮想通貨取引所のウォレット(アドレス)に保管することが可能 |
価値尺度 (価値を図れるか?) |
通貨単位「円」で価値を図ることが可能 | 通貨単位「XEM」で価値を図ることが可能 |
強制通用力
強制通用力を認められた貨幣による決済は、額面で表示された価値の限度で最終的な決済と認められ、受け取る相手側はこれを拒否できないことが国家により保証されている
強制通用力 概説 – Wikipedia より
貨幣が持つ3つの機能では、一見どちらも同じような機能を有するとみてとれますが、相違点は以下のとおりです。
・日本円(硬貨)は強制通用力があるが、仮想通貨
つまり仮想通貨
実体の有無とは実際に触れられる物があるかどうか、つまりコインに直接触れられるかどうかといえます。
また、強制通用力とは日本国内で商品を購入するときに、代金として支払うことを拒否できないということです。
※厳密には、仮想通貨ではなくて暗号通貨と呼ぶのが理屈上正しいという人もいますが、一般的に広まっている名称は仮想通貨なので、当ブログでは仮想通貨という表現を使用します。
日本円と仮想通貨NEM の比較②
次は通貨としての概要とその他(貨幣が持つ機能以外)の機能を比較してみます。
日本円 | ||
---|---|---|
発行日 | 1871年6月27日 | 2015年3月29日 |
総発行量 | 約111.5兆円*2 | 約90億XEM (8,999,999,999XEM) |
総発行量の上限 | なし | あり(既に総量を発行済み) |
補助単位 / 最小単位 | 銭(百分の1円)、厘(千分の1円) | 1μNEM(百万分の1XEM) |
通貨の実体 | あり(1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉、1000円札、2000円札、5000円札、10000円札) | なし |
強制通用力 | 法律で規定されている | 法律で規定されていない |
日本円 | ||
---|---|---|
主な用途 | 納税、代金の支払い、外貨との交換、資産形成など | 代金の支払い、外貨との交換、資産形成、公証(アポスティーユ)など |
通貨が提供する機能 | 信用 | ネームスペース、モザイク、アポスティーユ、マルチシグネチャーなど |
主な用途では「日本円」に一日の長がありますが、インターネットが普及した後に誕生した「仮想通貨
その内のひとつ、モザイク機能を使って独自通貨を発行してみましたので次節でご紹介します。
NEM のモザイク機能
NEM(ネム)のモザイク機能を使って実際に「お金」を体験してみましょう。
NEM のモザイク機能で作った浅草コイン
「独自通貨」をどうやって造るかですが、仮想通貨
モザイク(Mosaic)やトークンといっても説明上わかりにくいので、東京都内最古のお寺がある場所にちなんで、浅草コインを作りました。
浅草コイン「asakusa:coin」*3
さて、この「asakusa:coin」ですが、実際に「お金」として使おうと思うと、不都合が出てきます。
先ほどご説明した貨幣が持つ機能に照らし合わせてみます。
・(asakusa:coinは)データで管理しているので保存できる
・(asakusa:coinは)欲しいものと交換できないため、おにぎり1個分の価値があるか分からない
この「asakusa:coin」は「通貨」として不完全と言えます。
さらにXEMと違って仮想通貨取引所で交換すらできない、ただの無価値なデジタルアセットです。
そして現在の法律では、この独自通貨に価値を持たせて、不特定多数に流通させるような行為は規制されています。
日本仮想通貨事業者協会(JCBA)が定めるICOの自主規制と内容 <初心者向け>
詐欺などが横行するため、価値ある通貨を勝手に作れないようになっています。
浅草コインを受け取ってみる
さて、今回出てきた「asakusa:coin」は無料で配布しています。(価値がないので無料は当然ですね _:(´ཀ`」 ∠): )
欲しい方は、下記質問の回答をツイッターで私宛にご連絡ください。
※回答と合わせて「100asakusaコインください」とご連絡ください
※コインの付与はTwitter上(@tipnem)で行います
回答は しいたけ 宛てにつぶやいてください。
また、今回
・Twitterのアカウント
・XEMbookへ登録
・TwitterとXEMBookの連携
それぞれの設定方法などは、Googleで検索するかTwitterで NEM界隈の人に質問してみてください。
NEM のモザイク機能から新しい価値の体験へ
さあ、ここまでこれた方、おめでとうございます。
お手元のスマートフォンに「100 asakusa:coin」があることでしょう。
あなたは新しい価値を実際に手にしています。
2018年3月現在「asakusa:coin」は日本円と交換することはできませんし、仮想通貨取引で他の仮想通貨と交換することもできません。なんら通貨としての価値はありません。
あくまで体験用として用意したデジタルアセットですので、ご了承ください。
しかし、ずっと持っていれば良いことがあるように、何か企画を考えてみます。
仮想通貨NEMは「お金」という言葉の裏に隠されたみんなが持つ共通の価値を、自分の頭で考えてみる最高のツールだと思えます。
私はこれが
今は記念コインのような扱いとして、保持しておいてください。
お楽しみに。(*´-`)
みなさん仮想通貨に興味があるようですが、そもそもお金の正体とは何でしょうか?ここ2週間の考えをまとめました。 / NEMのモザイクで「お金」を体験するhttps://t.co/wodo6KrkJA#NEM #お金とは #asakusa:coin
— よろず屋ばんしょう | web制作 96.9% (@taikibansyo) March 10, 2018
答えはもちろんYESなしいたけです。